投資を始めるにあたって、どの程度のお金を投資に回せば良いか迷うことも少なくないと思います。「お金の色分け」、「目標金額」という2つの観点から、投資金額と積立期間を検討しましょう。
お金の色分け
まずは、自分が資産運用に回すことができるお金はいくら位なのかということを確認しましょう。今後の計画からお金を「生活防衛資金」と「ライフイベント資金」、「老後資金(当面使う予定のないお金)」の3つに色分けしましょう。

生活防衛資金は、急な出費や収入が無くなってしまった時に備えるお金です。直ぐに使えるお金として蓄える必要があるので、現預金として貯めるのが望ましいでしょう。まずは毎月の生活費の3ヵ月~6ヵ月分の金額を目安に生活防衛資金を備えるようにしましょう。

ライフイベント資金は、比較的近い将来に予定しているライフイベントがある場合に、それに向けて準備しておくお金です。結婚資金や子供の教育費、マイホームの頭金、車の購入費などがこれにあたります。比較的近い将来に必要になるお金ですので、目的ごとに必要な資金を安全資産(現預金、債券)として貯めるのが望ましいでしょう。

上記以外の当面使う予定のないお金は、老後資金として長期的に資産運用に回すことが出来ます。この部分のお金を使って、投資を行っていくことが理想的と言えるでしょう。
目標金額
もう一つの観点として、目標金額を決めることも重要です。目標金額を決めることにより、必要な投資金額と積立期間の目安が見えてきます。
①「目標金額」と「積立期間」から考える場合
例えば現在30歳の人がリタイアを予定している65歳までの35年間、積立投資を行おうと考える場合は、積立期間35年と目標金額から達成に必要な「毎年の投資金額」と「運用利回り」を逆算することが出来ます。
※こちらのサイトで試算が出来ます ⇒ 積立目標額の試算(https://keisan.casio.jp/exec/system/1254909413)
➁「目標金額」と「毎年の投資金額」から考える場合
例えば毎年の投資金額が36万円(毎月3万)と決まっている人が、積立投資を行おうと考える場合は、投資金額36万円と目標金額から達成に必要な「積立期間」と「運用利回り」を逆算することが出来ます。
※こちらのサイトで試算が出来ます ⇒ 積立計算(https://keisan.casio.jp/exec/system/1254840095)
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