投資は「難しそう」、「危険そう」というイメージがあるため、敬遠している人も多いのではないでしょうか。しかし実際には、基礎的な知識さえ身に付ければ、未経験でも無理なく始めることが十分可能です。ただ、「ライフステージ」や「性格」によっては、投資をより慎重に検討した方が良い場合もあるでしょう。自分自身にとって投資は必要か不要か、先入観を捨ててフラットな視点で考えていきましょう。

投資は誰でも出来る

投資にリスクがあることは紛れもない事実ですが、現代では様々な金融サービスが開発されており、一昔前と比較すると格段にシンプルかつ危険を回避しながら投資をすることが出来る環境が整っています。

資金を専門家(プロ)が運用してくれる「投資信託」や、人工知能(AI)を活用し手間や時間をかけずに投資することが出来る「ロボアドバイザー」などを利用することが出来ます。また日本以外の地域への投資が容易になったことにより、米国や欧州、新興国へ投資先を分散することで、地政学的なリスクを回避することも出来るようになりました。

あなたがどこの誰でも、今からでもいつからでも、幾らからでも100円からでも、投資を始めることは出来ます。

投資は誰でも出来る(スタートイメージ)

3つのライフステージ

人生には「教育のステージ」、「仕事のステージ」、「引退のステージ」と3つのステージがあります。自分自身が今現在、どのライフステージにいるのかということから投資の必要性を検討していきましょう。

投資は長期的にコツコツと資産を形成していくことが基本です。そのため「教育のステージ」にいる人は、時間の恩恵を一番大きく受けることが出来ます。あまり収入がある時期ではありませんが、余裕資金があれば少額でも投資をしておくと将来的に良い経験になることでしょう。

ライフステージ(教育)

「仕事のステージ」にいる人は、一番大きく資産を成長させられる時期と言えます。なるべく早く投資を始めることにより時間の恩恵をより大きく受けることが出来ます。

ライフステージ(仕事)

「引退のステージ」にいる人は、少し注意が必要です。投資には短期的なリスクが付き物です。短期的な株価の下落などにより資産価値が減少し、生活に活用できる資金が減ってしまっては元も子もありません。リクスの大きな投資は控え、安全資産(現預金、債権など)の割合を大きくすることが肝要です。もちろん無理に投資を始める必要もありません。

ライフステージ(引退)

性格(リスクに対する許容度)

投資の必要性を考えるにあたっては、性格の向き不向きを考えるという意味で、自分自身の「リスクに対する許容度」を知ることも重要です。リスクに対する許容度とは、収益がマイナスになってしまった場合、どれくらいまでならマイナスになっても受け入れることができるか、ということです。

自分の貯めたお金が少しでも減ることが絶対に我慢出来ない人、資産の変動が気になってばかりいて生活に支障がでる人は、投資にはあまり向いていない性格といえるでしょう。投資することでQOL(生活の質)が大きく下がってしまう恐れがあります。逆に、ある程度のマイナスであれば自分の決断として受け入れられる人、長期的な視点で考えられる人はとても投資向きの性格といえます。

投資には短期的に資産が減る場合が珍しくありません。そのことを想像して自分がどんな気持ちになりそうか想像してみてください。いまいち実感がわかない人は、少額で始めて自分がどう感じるのかを確かめてみるのも一つの方法です。

リクス許容度

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