将来のために資産を形成していくには、「貯蓄」と「投資」の2つの方法があります。また、「投資」と似た言葉として「投機」というものがあります。ここでは「貯蓄」や「投機」と比較しながら、そもそも投資とはどういった行為なのかということを見ていきましょう。
貯蓄と投資
「貯蓄」とはお金を蓄えることで、日常的に使う「貯金」に当たるものです。
「投資」とは将来的にお金を増やすために、持っているお金を投じる行為です。
具体例としては、下記のような行為が挙げられます。
- 将来有望な会社の株式を購入し、将来的な配当や株価の値上がり益を得ようとする
- 将来の需要増を予想して、金などの貴金属を購入する
- お金を貸して利子を得ることを目的として、国債や社債を購入する
現金や貯金としてお金を蓄えておくと短期的な価値の増減が起こりにくいため、日常生活資金や生活防衛資金(万が一の時の資金)といったすぐに必要となる可能性のあるお金は「貯金」として持っておくことが一般的です。一方、投資に回したお金は値上がりや利益の分配などを通じて、貯金よりも利益を得られる可能性が高いという性質があるため、先を見越した備えのために活用するのに向いています。
投資と投機
投資と投機の大きな違いは、目的と期間です。投資の目的は、長期で保有することで配当や利子を得ることのほか、価格の値上がり益を得ることです。
投機は、短期的に価格が上がるか下がるかを予想して値ざやによる利益を得ることを目的として、お金を投じる行為です。
投資は長期的に行うため、投資先の成長や経済と社会全体の成長の恩恵を受けながら、コツコツと資産を成長させていくイメージになります。一方、投機は短期的な需給や、出来事による価格変動を利用して価格の差額を収益にします。
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