積立投資開始後、保有する投資信託の価格が変動するはずです。その結果、時間が経つにしたがって当初設定したポートフォリオの保有割合が変化してきます。この変化してしまった保有割合を当初設定した割合に修正することを「リバランス」と呼びます。

リバランス1
リバランス2

リバランスのタイミング

リバランスには、“毎年1回”など一定の期間ごとに行う場合と、“最初の状態から1割以上ずれたら”など変化に応じて行う場合があります。投資経験が少ない場合、市場の動きに左右されない定期的なリバランスが向いています。期間を決めて、少なくとも年1回はリバランスを行うようにしましょう。

リバランスの例

ポートフォリオ:「株式50%(S&P500-25%・日経225-25%)・「債権50%(米国25%・日本25%)」で積立投資を開始

ファンド名積立金額総積立額総資産保有割合リバランス割合リバランス金額
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)2,500-----
iFree 日経225インデックス2,500-----
三菱UFJ 米国債券オープン(毎月分配型)2,500-----
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド2,500-----
積立開始時

~ 1年経過 ~
S&P500と日経225が値上がりし、米国債券と日本債券が値下がり。
S&P500と日経225のリバランス金額分の投資信託を売却し、米国債券と日本債券のリバランス金額分の投資信託を買い増します。

ファンド名積立金額総積立額総資産保有割合リバランス割合リバランス金額
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)2,50030,00043,50030%-5%-7,125
iFree 日経225インデックス2,50030,00043,50030%-5%-7,125
三菱UFJ 米国債券オープン(毎月分配型)2,50030,00029,25020%+5%+7,125
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド2,50030,00029,25020%+5%+7,125
合計120,000145,500
1年後

目標金額達成/リタイア

当初定めた目標金額を達成した場合や、仕事をリタイアした後は、価格変動率の高い資産を減らしていくのが良いでしょう。株など短期的に変動の大きい資産を売却し、安全資産(現預金、債権)を増やします。この際も積立時と同様、一度に売却するのではなく時間分散を意識して、徐々にリスク資産から安全資産へのシフトを行うように心掛けましょう。

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